車を所有していると必ずついてくるのが車検です。それでは車検とは、どんな制度なのでしょうか。車を運転していれば、誰もが車検を迎えたことがあると思いますが、詳しく制度を理解している方は少ないのではないでしょうか。車検にかかる金額は高額で、大きな負担になることも多いと思います。車検のことをしっかり理解することは、車検の費用についての理解を深めることにもつながります。
この記事では車検の流れや費用について、見ていきたいと思います。
車検とは
車検とは、車が道路を安全に走れるのかどうか、保安基準に適しているのかについて、定期的に検査する制度です。正式な名称は「自動車検査登録制度」といい、トラクターなどの小型特殊自動車を除くすべての自動車と、250cc以上の排気量のバイクは、定期的に国土交通省が行う検査を受ける必要があります。
基本的に、車検は運輸支局の検査場で受ける必要があります。民間の整備工場や中古車販売店も、依頼があった車の点検整備を行ったうえで、運輸支局に持ち込んで車検を受けています。
一方、各地の運輸支局から認定された、認定工場に指定されている車検場や自動車販売ディーラーは、自社の工場で車検整備を行い、その場で完了させて「保安基準適合標章」を発行できるようになっています。
車検の有効期間
自家用乗用車や軽乗用車では、新車は初回の登録から3年後に車検を受け、その後は2年ごと受ける必要があります。以前は10年以上経過した車の場合、毎年受ける必要がありましたが、いまは2年ごとになっています。
軽トラックなどの軽貨物車の場合は、新車でも初回車検までの期間は2年です。また、バンなどの普通貨物車については、初回車検は2年後、以後は1年ごとに車検を受けることになっています。軽トラックやバンのような商用車の車検期間が短いのは、走行距離が多く車の部品の消耗が早いと考えられるからです。
車検を受けるときに用意するもの
まずは、一般に車検証と呼ばれている自動車検査証と、自動車損害賠償責任保険(自賠責)の2つは必須です。たいていの場合は、両方セットで車検証入れに入っていると思います。
次に、納税証明書も必要です。納税証明書は毎年4月に送られてくる自動車税を納付した証明になるものです。これらの書類をすべて用意する必要があります。
法定費用
車検で必要となる法定費用は、自賠責保険料と自動車重量税です。
自賠責保険料は、自家用乗用自動車と軽自動車、それぞれ以下の金額となっています。
自家用乗用自動車 | 25,830円(24か月分) | 26,680円(25か月分) |
---|---|---|
軽自動車 | 25,070円(24か月分) | 25,880円(25か月分) |
自動車重量税は、0.5トンきざみで金額があがっていきます。
車両重量 | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 |
---|---|---|---|
軽自動車 | ¥6,600 | ¥8,200 | ¥8,800 |
0.5トン以下 | ¥8,200 | ¥11,400 | ¥12,600 |
0.5トン超~1トン以下 | ¥16,400 | ¥22,800 | ¥25,200 |
1トン超~1.5トン以下 | ¥24,600 | ¥34,200 | ¥37,800 |
1.5トン超~2トン以下 | ¥32,800 | ¥45,600 | ¥50,400 |
2トン超~2.5トン以下 | ¥41,000 | ¥57,000 | ¥63,000 |
2.5トン超~3トン以下 | ¥49,200 | ¥68,400 | ¥75,600 |
自動車重量税は、13年を超えると高くなることがポイントです。18年を超えるとさらに高くなります。古い車ほど納税負担も高くなりますので注意しましょう。
また、エコカーにはエコカー減税という制度があり、初回車検時には適用ランクにより免税から50%減税まで割引を受けられるようになっています。2回目以降の車検でもハイブリッドカーなどのエコカーには割引がありますので、車検業者にたずねてみましょう。
検査料・24か月点検費用
車検にかかる検査料や24か月点検費用は、業者によって値段が異なります。
格安な車検業者では9,000円台から請け負っているところもあります。しかし、検査ラインで合格するためには、ヘッドライトの光軸調整などが必要になることがほとんどですので、車検専門店などでは20,000円程度が目安になると思います。
ちなみに、メーカーディーラーに依頼した場合の相場は、検査料・点検費用を含めて30,000円から40,000円です。そのほか必ず作成するのが、24か月定期点検記録簿です。バッテリーやオイル関連に冷却装置、ブレーキやタイヤ関連など、車を安全に運転するために必要な装置についての点検が行われます。点検の結果、交換が必要ならば、追加整備費用が発生します。
まとめ
車検という制度について詳しく見てきましたが、よくわかりましたでしょうか。車検の価格の差は、車検前に受ける点検によっても大きく変わってきます。車検をとにかく安くあげたくても、最低限安全にかかわる部分はしっかりと整備することが大切です。
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